国内では第1類医薬品として認定されている育毛のお薬で代表的なものは「プロペシア」「ミノキシジル」「ザガーロカプセル」があります。
第1類医薬品とは、病院で診察してもらい処方してもらう薬で保険適用外です。
この第1類医薬品に分類される3つの薬は、しっかりと使用すれば髪の毛を生やすことが出来るようなものですが、そのためには病院から処方してもらわなくてはなりません。
抜け毛を止め、発毛させるフィナステリド成分とは?
フィナステリドとは
「プロペシア」に含まれている薬効成分フィナステリドは1997年にアメリカの製薬会社からAGA(男性型脱毛症)治療薬「プロペシア」として正式認定を受けて発売されました。現在では世界60か国以上で承認されています。
日本では2005年に万有製薬より「プロペシア」として発売されています。
日本の臨床試験においては3年使用で78%の人が抜け毛抑制及び発毛を実感しており、高い効果を持つAGA(男性型脱毛症)治療薬として医療機関で広く普及されています。
また、髪が増えるだけでなく、髪の質(長さ、太さ)なども改善することが確認されてます。
フィナステリドの効果
AGA(男性型脱毛症)の最大原因のひとつとされる男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」の生成の抑制にあります。フィナステリドは還元酵素5α-リダクターゼの働きを阻害し、男性ホルモン:テストステロンがDHTに変換されるのを防ぎます。
男性型脱毛症の原因は遺伝の他に「ジヒドロテストステロン(DHT)」といった物質があります。この物質は思春期以降に男性型脱毛症、前立腺肥大症、ニキビなどの症状を引き起こすことがあります。DHTはAGAの脱毛因子であり、男性ホルモン「テストステロン」が酵素「5α-リダクターゼ」によって変換されることで発生します。それにより、髪の毛の成長がストップして、毛髪が成長しきれないまま抜けてしまったり、残ったとしても細く痩せてしまうので、薄毛となってしまうのです。
フィナステリドは 5α-還元酵素「5α-リダクターゼ」を阻害し、男性型脱毛症の原因物質である DHT の産生を抑えることで効果を発揮します。DHTが減少すれば毛乳頭細胞は活発に毛髪を作るようになり、髪の毛が生え始めるというわけです。フィナステリドは、5α-還元酵素への選択性があるため、他のホルモン系への影響による副作用が極めて少ないことも利点の一つです。男性型脱毛症は、時間と共に進行していくものであり、髪が薄くなっていくのを抑える事がまず大切です。少なくとも進行をくい止められたという意味では、フィナステリドは、98% の人に3年間効果があったというデータが発表されています。個人差はありますが、半年~数年の服用の継続で、毛量が増え、毛が薄くなったり、抜けたりする状況が改善されて効果を感じることができます。髪の毛には毛周期があり、成長期を過ぎて休止期に入った毛髪が再び成長期を迎えるためには3~4ヶ月かかります。その為、使い始めてすぐに効果が出るというわけではありません。短期間で効果が得られないからと言って止めずに気長に飲み続ける事が大切です。
<毛髪に栄養と酸素を運び成長させるミノキシジル成分とは?>
ミノキシジルの錠剤タイプ
外用剤では国内認可のある商品で「リアップ」がありますが、錠剤の服用タイプは国内では血圧降下剤として、「ロニテン」の認可があるのみで育毛薬として承認はされていません。
ミノキシジルの作用は毛根の血管を拡張させて血流を良くし、抜け毛を減らして髪となる栄養を吸収しやすくさせて発毛を促進します。ミノキシジルは、毛母細胞に直接的に働きかけて毛母の細胞分裂を活性化させて髪の毛の成長を早めます。
<抜け毛を止め、発毛させるデュタステリド成分とは?>
デュタステリドとは
日本では2015年にデュタステリドを薬効成分として配合した男性型脱毛症治療薬「ザガーロカプセル」として製造販売が承認されています。
日本国内において、男性型脱毛症治療薬としてはフィナステリド(商品名:プロペシア)に次いで2番目の経口薬です。デュタステリドは、5α-還元酵素のⅠ型とⅡ型の両方を阻害する作用があるため、Ⅱ型のみ阻害するフィナステリドよりも高いDHT(ジヒドロテストステロン)生成抑制効果を示します。
デュタステリドの効果
デュタステリドは、テストステロンからDHT(ジヒドロテストステロン)に変換する酵素である5α還元酵素の働きを抑えることにより、DHTの濃度を低下させます。5α還元酵素のⅡ型のみを阻害するフィナステリドに対して、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を阻害します。加えて、血中のテストステロンを低下させないため、性機能障害の副作用が少ない薬剤と考えられています。
最も効果的なのは「フィナステリド」と「ミノキシジル」を両方とも服用することですが、副作用が出る可能性が高まりますので、かなり脱毛が進行している方や短期間で効果を出したい方で健康体の方以外は「フィナステリド」か「デュタステリド」のどちらかの服用のみで始めると良いでしょう。
ご案内した、お薬は病院に行って医師の診察を受け処方してもらう必要があります。
また、薬の購入には保険が適用されませんので、全額自己負担となります。つまり、購入する度に病院の診察料と薬代がかかることになります。このため、経済的な負担が大きくなってしまうことになります。
AGA(男性型脱毛症)治療は長期となり、止めれば再び脱毛し、元に戻る為、金銭的に問題が無い方は薬の治療を継続できますが余裕の無い方は継続する事が困難になります。
その為、AGA(男性型脱毛症)に悩む人の中には経済的な負担を軽減するために個人輸入代行業を利用して、海外製のジェネリック医薬を購入している方も多くいらっしゃいます。
海外製のジェネリック医薬は日本で購入する医薬品の約8分の1から10分の1といった価格で購入することが出来ますので金銭的に余裕の無い方でも継続して使用する事が出来ます。
育毛薬は最初はクリニックで処方してもらい、スタートする方が多いのですが長期服用を考えた場合、続けることが難しく、また、毎度、通院することも面倒になる為、個人輸入に切り替える方がとても多いのです。