男性脱毛症（ＡＧＡ）による薄毛の原因で一番多いのは遺伝です。
母方の家系で薄毛・ハゲが多い人、母方のおじいちゃんが薄ければハゲる確率は高まります。
親や親せきがハゲていない場合には、その体質を受け継いでいる可能性が高いため、子供もハゲにくい体質であることが予想されます。しかし、絶対にハゲないわけではありません。生活習慣によってハゲる可能性は十分にあります。逆に、親や祖父がハゲているからと言っても、子供が絶対にハゲるとは限りません。健康的な日常生活を送っていれば、ハゲない可能性も十分にあるのです。
【体質】毛深いとハゲる？
元々、ヒゲが濃く、体毛が毛深い人はハゲやすいと言われる事が多いです。
外人は胸毛も多く、毛深いのでハゲている人も多いと思われがちですが、毛深い＝ハゲるわけではありません。男性ホルモンの分泌が多ければ体毛が毛深くなりますが女性ホルモンも同じ様に分泌されていれば毛深くてもハゲません。男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが保てていれば安定して毛髪が成長を続けます。
【体質】男性ホルモンと女性ホルモン
性ホルモンの働き
男性ホルモンの働き
- 筋肉質な身体を作る
- 性欲を高める
- 体毛の発育を促す
女性ホルモンの働き
- 丸みを帯びた体型を作る
- 生理をコントロールする
- 自律神経を安定させる
このように性ホルモンが、男女の性差を作り出していますが、実は男女ともに両方のホルモンを備えています。男性だからといって男性ホルモンしか持っていないというわけではなく、男性にも女性ホルモンがあります。女性の場合も同様です。
そして、男女どちらも、この女性ホルモンの作用で髪の毛を保っています。
髪の毛には女性ホルモン
男性のヒゲもそうですが、「男性ホルモンが多いと毛深くなる」とよく言われます。これは男性ホルモンの体毛への働きによるもので、女性でも男性ホルモンの分泌量が多いと毛深い体質になります。あくまでも男性ホルモンが作用するのは「体毛」であって「頭髪」は別のものです。ですから、男性ホルモンが豊富な男性は体毛は濃くなるが、必ずしも髪の毛もフサフサしているということにはなりません。
エストロゲンが重要
女性ホルモンのひとつであるエストロゲンには以下の特徴があります。
- 髪の毛の成長を促す
- 髪の毛の成長期間を持続させる
さらに、エストロゲンにはコラーゲンの合成を促し、髪の毛のツヤやハリも向上させることが最近の研究で判明されました。
女性ホルモンの有効範囲
ただし、頭髪全体に女性ホルモンが影響するわけではありません。具体的には、頭頂部から耳くらいまでが女性ホルモンの範囲で、それより下は甲状腺ホルモンの対象なのです。エストロゲンは20～30代が分泌のピークで、50代になると急激に減少してしまいます。中年を迎えた男性に、AGAなど頭頂部を中心にしたハゲが増えるのはこれが原因なのです。
ホルモンはバランスが大切
毛髪のホルモンバランスとは？
髪の毛に関してのホルモンバランスとは、男性・女性両方のホルモンがバランスよく分泌されている状態をいいます。
そのバランスが崩れた時に、髪の毛の成長が鈍り、やがてはハゲになると考えられています。エストロゲンの減少はホルモンバランスが崩れることの一例ですが、エストロゲンを過剰に摂取することもまた、ホルモンバランスを崩すことなのです。
髪の毛に必要なホルモンは女性ホルモンだけではありません。ホルモンの分泌はどれもデリケートなバランスの上に成り立っています。不規則な生活、ストレス、睡眠不足、過食、無理なダイエット等の影響でバランスが崩れてしまいます。睡眠不足による抜け毛や肌荒れもホルモンバランスが崩れたことの現れです。
健康な髪の毛を維持するためにも、頭だけではなく、日々、健康な体づくりにも努めるようにしましょう！
髪質
髪の毛が硬い人、髪の毛の毛量が多い人はハゲにくい。猫っ毛だったらハゲやすい。等とよく言われますが、これはあてはまりません。薄毛の原因は髪質とは関係がないと言われています。
剛毛だったのに、薄毛で悩んでしまう人はいます。また髪の毛が細く量が少ないからといって薄毛になるということでもありません。
ただ、薄毛のサインとして、髪が細くコシがなくなることがあげられます。つまり、生まれつきの髪質には関係ないのですが、剛毛だった人でも、そうでない人でも、髪質が細く弱く「変化」した時には薄毛に注意が必要です。よって、剛毛な人はすぐにハゲる心配はないですが、将来的に薄毛になる可能性はあります。
薄毛には様々な原因があります。食生活やストレス、喫煙などの生活習慣、その他の病気も関連します。AGA（男性型脱毛症）であれば男性型と言われるだけあり、男性ホルモンが関係しています。