知識その2薄毛の原因

ストレスと睡眠

現代はストレス社会です。職場や家庭、人間関係で知らないうちに様々なストレスがかかっています。ストレスを感じると、活性酸素が多く発生して新陳代謝を妨げたり身体の働きを低下させます。そして、その活性酸素を除去するために、体内の亜鉛が消費されてしまいます。
亜鉛は、アミノ酸から髪の原料となるケラチンというタンパク
質を合成するのに必要な、髪を作る大切な栄養素です。亜鉛が不足してケラチンを効率的に作り出すことができなくなってしまうと毛髪の成長を妨げてしまいます。また、強いストレスがかかると交感神経が緊張状態になり、末梢血管を収縮させたり、胃や腸などの消化管の動きを悪くしたり、眠れなくなります。これらは全て薄毛の進行に関与すると言われています。
末梢血管が収縮すると血行不良になり、毛髪を形成する毛母細胞が栄養を得ている毛乳頭に十分な血流が行かなくなり、薄毛となります。また体にストレスがかかり、胃や腸などの消化管の働きが悪くなると毛髪の成長に必要なたんぱく質を十分に吸収できなくなります。更にストレスがかかって眠りが浅いと毛髪の成長に必要な成長ホルモンが分泌されず薄毛の原因となり全てが悪循環になります。

睡眠不足も薄毛の原因に繋がります。
タンパク質・炭水化物・脂質の合成を高め、細胞分裂を活性化させ代謝をコントロールする成長ホルモンは髪の毛を成長させる役割を担います。「成長ホルモン」は、睡眠中に分泌されますが、特に、22時~2時までは「ゴールデンタイム」といわれ、成長ホルモンの分泌が一番活発になる時間帯です。
睡眠不足が続くと、この成長ホルモンが分泌されにくくなってしまう為、髪の毛が健康的に育つことも難しくなります。また、成長ホルモンは深い眠りである「ノンレム睡眠」の間に分泌されるので、布団に入っている時間が長くても眠りの浅い人も睡眠不足と言えます。